1.はじめに
Googleアナリティクス4講座
<a href=”https://pr.waca.or.jp/263-7-3-9.html” target=”_blank” >Googleアナリティクス4講座</a>
- Googleアナリティクス4 指標
- ユーザー行動分析 GA4
- コンバージョン分析 GA4
https://blog.google/products/marketingplatform/analytics/prepare-for-future-with-google-analytics-4
Googleアナリティクス4とは?
**Googleアナリティクス4(GA4)**は、Googleが提供する最新のウェブ解析ツールで、従来の「ユニバーサルアナリティクス(UA)」を進化させた新しいバージョンです。GA4は、ユーザー行動の追跡とデータ分析を強化するために設計されており、特に「イベントベース」のデータ収集に重点を置いています。これにより、従来のページビューやセッションを中心にしたトラッキング方法から、より柔軟で精緻な分析が可能となりました。
GA4は、複数のデバイスやプラットフォームをまたいだデータ収集と分析ができるため、ウェブサイト、アプリ、さらにはIoT(モノのインターネット)など、あらゆる接点でのユーザーの動向を把握することができます。この新しい解析ツールは、企業のマーケティング活動において非常に重要な役割を果たします。
なぜGoogleアナリティクス4を学ぶべきか?
Googleアナリティクス4を学ぶべき理由は、主に以下の3つのポイントに集約されます。
- データ解析の精度向上
GA4は、ユーザー単位での追跡を可能にし、従来のページビューやセッションベースの分析から一歩進んだ解析が可能です。これにより、ユーザーの行動やサイトの使用状況をより正確に把握できます。 - クロスプラットフォームでのデータ収集
GA4は、ウェブサイトだけでなく、モバイルアプリ、さらにはその他のデジタルチャネルでも同様のデータを収集できます。これにより、異なるデバイスを使用するユーザーの行動を一元的に分析できるため、マーケティング戦略において一貫性を持たせることができます。 - Googleの新しい基準に準拠
GA4は、2023年7月にユニバーサルアナリティクスのサポートが終了したことを受け、今後はGA4を使うことが必須となります。今のうちからGA4を学んでおくことで、今後のマーケティング活動やデータ分析に遅れを取ることなく、スムーズに移行できます。
2.Googleアナリティクス4の基本設定
https://www.ga4.guide/
アカウント作成の手順
Googleアナリティクス4(GA4)のアカウント作成は非常にシンプルです。
まずはGoogleアナリティクスにログインし、「管理」画面から「アカウント作成」を選択します。次に、アカウント名、ウェブサイトやアプリのURL、タイムゾーン、通貨などの基本情報を入力します。特に「タイムゾーン」と「通貨」の設定は正確に行うことで、データ分析がスムーズになります。
- Googleアカウントにログイン
Googleアナリティクスを利用するためには、まずGoogleアカウントを作成してログインする必要があります。 - アカウント名とプロパティ設定
アカウント名を入力し、プロパティ(ウェブサイトやアプリ)を追加します。プロパティにはウェブサイトやアプリの情報、タイムゾーンなどを設定します。 - データストリームの設定
ウェブサイト、iOS、またはAndroidアプリのデータストリームを作成します。これにより、どのプラットフォームからデータを取得するかが決まります。
GA4アカウント設定の基本項目
- トラッキングコードの設置
アカウント作成後、GA4のトラッキングコードをウェブサイトに設置します。このコードをすべてのページに追加し、データ収集を開始します。CMS(コンテンツ管理システム)を使用している場合は、プラグインを使って設定することもできます。 - イベントの設定
GA4では、イベントベースでデータをトラッキングします。ウェブサイトでのクリック、スクロール、フォーム送信など、ユーザーのアクションをイベントとして設定していきます。これにより、より詳細なデータを収集できます。 - コンバージョンの設定
特定のアクション(購入、資料請求、問い合わせなど)が完了した際に、その結果をコンバージョンとして設定することができます。これにより、ビジネスにとって重要なイベントをトラッキングできるようになります。
初期設定の重要性と注意点
GA4の初期設定を正しく行うことは、後のデータ解析の精度に大きな影響を与えます。以下のポイントに注意して設定を進めましょう。
- 正しいプロパティ設定
プロパティ設定で「ウェブサイト」と「アプリ」のデータストリームを適切に分けて設定することが大切です。これにより、異なるプラットフォームからのデータを正確に分析することができます。 - データ保持設定の確認
GA4では、データの保持期間を設定できます。設定を適切に行わないと、過去のデータが保存されないことがありますので、設定を見直しておきましょう。 - ユーザー管理設定
初期設定の段階で、アクセス権限を適切に設定することも重要です。チームでの運用を前提とする場合、必要な人に必要な権限を付与して、データの管理とアクセスを円滑に行えるようにしましょう。
データの正確性を確認する
設定後は、収集されているデータが正確かどうかを確認することが必要です。例えば、リアルタイムでユーザーの動きが正しくトラッキングされているかを確認することで、設定ミスを早期に発見できます。
3.データ分析の基礎知識
1. ユーザー行動を把握する基本的な指標とは?
Googleアナリティクス4(GA4)は、ユーザーがウェブサイトやアプリでどのように行動しているのかを把握するための強力なツールです。そのためには、基本的な指標を理解し、どの指標が自分のビジネスにとって重要なのかを見極めることが不可欠です。
1.1 ユーザー数(Users)
最初に確認すべき基本的な指標は「ユーザー数」です。ユーザー数は、どれだけ多くのユニークなユーザーがサイトを訪れているかを示します。これにより、サイトの認知度や集客力を測ることができます。
ポイント:単なる「ユーザー数」だけではなく、訪問者がリピーターか新規かを区別することで、より具体的な改善策を立てることができます。新規ユーザーが多ければ、その原因を探り、リピーターの数が少なければ、エンゲージメント向上の施策を検討します。
1.2 セッション数(Sessions)
セッション数は、ユーザーがサイトに訪問した回数を示します。これにより、どれだけ多くの訪問が行われているのかがわかります。しかし、セッション数の多さだけでは、ユーザーがどれだけ活発に行動しているかまではわかりません。そこで注目すべきは「エンゲージメント時間」です。
1.3 エンゲージメント時間(Engagement Time)
エンゲージメント時間は、ユーザーがサイトに滞在している時間のことを指します。長時間滞在している場合、ユーザーがサイトに価値を見出している可能性が高いと言えます。短い場合は、コンテンツの質やユーザーインターフェースに改善が必要な場合があります。
1.4 コンバージョン数(Conversions)
最も重要な指標の一つが「コンバージョン数」です。コンバージョンとは、事前に設定した目標(例:購入、資料請求、メルマガ登録など)を達成した回数を指します。この指標は、ビジネスの成果を直接的に反映させるものなので、GA4でのコンバージョン設定を最適化することが不可欠です。
2. GA4でのコンバージョン分析の重要性
GA4を活用することで、ユーザー行動とその成果をより深く分析できます。特に、コンバージョン分析は、ビジネス成果を測定し、改善点を明確にするための鍵となります。
2.1 コンバージョン設定
GA4では、目標となる「コンバージョン」を設定することで、ユーザーがどのアクションを起こしたかを追跡できます。例えば、製品の購入やフォームの送信、ニュースレターへの登録などが該当します。まずは、どのアクションが「ビジネスにとって価値があるか」を定義することが重要です。
2.2 コンバージョン経路(Funnel Analysis)
コンバージョン分析で最も有効な手法の一つは「コンバージョン経路分析」です。これにより、ユーザーがコンバージョンに至るまでの行動を追うことができます。例えば、ユーザーが商品をカートに入れた後、どのページで離脱したのかを確認できます。この分析を通じて、コンバージョン率を向上させるための最適化が可能になります。
2.3 セグメント分析
GA4では、特定のユーザーグループ(例:新規ユーザー、リピーター、特定の地域から訪問したユーザーなど)に焦点を当てて分析を行うことができます。これにより、どのグループが最もコンバージョンしやすいか、どの施策が効果的だったかを把握できます。
3. コンバージョン分析を使ってサイトを改善する方法
コンバージョン分析を活用することで、サイトの改善点を特定し、最適化することができます。以下に、コンバージョンを改善するための実践的な方法をいくつか紹介します。
3.1 購入プロセスの簡素化
ECサイトの場合、ユーザーが商品を購入するまでのステップが多すぎると、途中で離脱する可能性が高くなります。コンバージョン経路分析を通じて、ユーザーがどこで迷っているかを確認し、購入フローを簡素化することでコンバージョン率を高めることができます。
3.2 レスポンシブデザインの改善
モバイルユーザーが増えている中で、レスポンシブデザインの重要性はますます高まっています。コンバージョン経路分析を使って、モバイルユーザーの離脱ポイントを特定し、デザインの改善や操作性の向上を行いましょう。
3.3 パーソナライズされた体験の提供
ユーザーが特定の商品やサービスに興味を示している場合、その内容に基づいて、パーソナライズされたオファーを提供することが効果的です。例えば、ユーザーが閲覧した商品に関連する製品を推薦するなど、パーソナライズドマーケティングを駆使することで、コンバージョンを増加させることができます。
4. ユーザー行動のデータを正しく活用するための注意点
データは非常に強力なツールですが、データの使い方に注意が必要です。以下の点を意識して、データを正しく活用しましょう。
4.1 仮説に基づいた分析
データをただ羅列するのではなく、仮説を立てて分析を行うことが重要です。例えば、「ユーザーが離脱する理由は何か?」という問いに対して、データをもとに仮説を立て、それを実証していくことで、より有益なインサイトを得ることができます。
4.2 定期的なデータの見直し
データは一度確認しただけでは終わりません。サイトやアプリの状態が変化するたびに、データを定期的に見直し、必要な改善策を取っていくことが重要です。
4.Googleアナリティクス4の機能と活用法
https://developers.google.com/analytics?hl=pt-br